2007年10月17日

D&Dリプレイ 若獅子の戦賦 柳田真坂樹〔著〕

D&Dリプレイ 若獅子の戦賦 (HJ文庫G)D&Dリプレイ 若獅子の戦賦 (HJ文庫G)
井上 純弌

ホビージャパン 2007-09-29
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D&D3.5版のルールでのリプレイです。
舞台は日本オリジナルの「トーチ・ポーチ」。
雑誌「キャラの!」でキャラメイクと第0話(?)が掲載されていたそうですが、この文庫ではその次からの話になっています。

◇第一話 若獅子、晩秋に銀獅子館を訪れる顛末
トーチ・ポートの東町にある私塾「銀獅子館」に、騎士となるべく入塾したリューマ・バステーソン。実は男の振りをした女の子である。リョーマは自分の父親が負った不名誉を返上するため、騎士となることを目指している。
ところが、実は父親の不名誉にはトーチ・ポートの政治バランスさえ動かしかねない秘密があった。
学友(?)と共に行った温泉施設で、リューマ達は鉛で封印された巻物ケースを発見する。中には、温泉施設を建てた功労者であり、リューマの父の懺悔告解を聞いた神官オーヴェンの書簡が入っていた。


とりあえず枝葉末節をとっぱらってしまえば、男ばかりの寮生活の場に女の子が男のふりをして入る、でちょっともめる、というのがこの回のお話です(ひでぇ)。
もうどこの「花ざかりの君たちへ」ですか。それとも「風光る」の方か。騎士と志士でまだ「風光る」の方が近いか。いや、ご本人方は「十一月のギムナジウム」を目指しておられるそうですが。
どうでもいいけど萌えたから問題なし。PLアサコさんには今後もぜひぜひ頑張っていただきたいです。いろんな方面で。

ぶっちゃけアレですねー。プレイヤーさん本人がそういう方面について許容してる(むしろノリ気)おかげで、いっくら妄想繰り広げても全然心が痛まないのがいいですね。
やっぱプレイヤーさんのこと考えるとカップリング妄想するのってちょっと後ろめたいですもんねー。
……でもしょっぱなから「耽美」だの「絢爛」だのぶっこわした展開にしかけちゃったのって、アサコさんご本人でしたけどね(笑)。

で、リプレイの中身の方ですが。
ウォーフォージド(ハガレンのアルみたいな奴ってことでいいのかな)のガンボルトをやった井上純弌氏がすごかったです。
正直言って、ALGの竜一郎やALSのヴィオと同じプレイヤーに見えません(笑)。
めちゃめちゃかっこよかったです。

他のリプレイとはまるで別人に見える、といえば田中天氏演じるエルフのスリンガーもそうなんですが。天さんの方はDX2ndの小説なんかを見てたんでそこまで衝撃はありませんでした。

つか、かっこいいのは全員かっこいいんですよ。作成されたキャラは「なんでこんなにイロモノくさいの」って思わせるようなカブキっぷりなんだけど、行動の一つ一つはすんごいかっこいいんです。
リューマはあくまで正統派少年主人公だし(中身女の子だけど)、ガンボルトはここぞという時の口上が冴え渡ってるし、蛮族の姫君ノトスはお偉いさん相手にピシリとハッタリきかせるし、スリンガーは陰のあるいい女ぶりを遺憾なく発揮してくれるし。
時々「ルール的神学論争」なんかもまじえつつ、でもあくまでハードボイルドなんですよ!
ずしりとくるものがあって、面白かったです。

それにしても。
5レベルってこんなにいろんなことできるんだあ、なんて言ったら怒られるかな。高嶺の花すぎてわかんないですよ。

あ、あとこっそり。
「サバイバル −5」の桂令夫さんがやっぱりお元気で「十一月のギムナジウム」をGM氏に教えてらして笑いました。やっぱり萩尾望都は全部押さえておくべきかなー。

◇第二話 若獅子がアラバスター杯にて武名をあげる顛末
"騎士道の精華"とも言われる総合武術競技会「アラバスター杯」に、銀獅子館代表として出ることになったリューマ。優勝すれば国王その人に直接面会がかなう、つまり父親のことについて話を聞く機会も出来るとあって、はりきって出場する。
しかし父の汚名の影響はいまだ色濃く、競技会でリューマは苦戦する。


競技大会モノです。
前話でリューマに敵愾心バリバリだったNPCエアハルトがすっかりリューマに恭順wしてて、すごい可愛かったです。

……で感想〆たらあんまりだろうなあ。

リューマが競技会で苦戦する様子は、競技のダイスロールに−1される、という形で表現されてました。てことは何かしら印象的なパフォーマンスをしてこのペナルティをなくしてみろ、というのがGMからのミッション提示ってことですね。
PLはどうするのかなーGMは手助けやヒント出すのかなーと思ってみてましたら、ガンボルト大演説。すごいよかっこいいよ井上さん。
きくたけリプレイでのはっちゃけすぎなプレイしか見たことなかったので、あまりのマトモなかっこよさに驚愕しました。

◇あと雑感
実はこのリプレイを読む前に現在のD&D公式サイトなんかも見たのですが。

赤箱からのあまりの変わり様にびっくりしました。
文庫にキャラクター作成の様子が載ってなかったので分からないんですが、今は3D6でキャラ作らないんでしょうか。
だいたいダイス振る前に種族決定できるようになったことに驚きましたよ。
あとキャラクタークラスが(うわさには聞いてたけど)ずいぶん増えてたり、マルチクラスが出来るようになってたり。戦闘事態でもオプション行動?が取れるようになってたり。
(あ、でもマルチクラスって少なくとも10年前にはできるようになってましたっけ? AD&Dの話かな?)

一方でセーヴィングスローとかSTとか呼んでたものが「頑健セーヴ」と名を変えてたり。
……たぶん名称変更したってことだと思うんですが。それっぽい判定のことをリプレイ中で、「頑健セーヴ」と呼んだり「セーヴスロー」と呼んだりしてるんですよね。両者は似て非なるものなのかな。

でも明らかに20面ダイス振ってたり、「ACいくつまで」なんて言葉がとびかったりするところに郷愁を感じてしまったり。そうそう、キャラシーの左下にあったダイス目とACの対応表をガン見しながらダイス振ったよねー、とかなりおぼろになった記憶が掘り起こされたりしました。

あー、その戦闘についてひとつ。ターンごとにマップ状況を収録してほしかったです。文庫リプレイだと難しいでしょうが。

次巻は正統派ダンジョンものになるようです。これはこれですごい楽しみです。
タグ:D&D リプレイ
posted by ちく at 04:03 | Comment(0) | TrackBack(1) | TRPGリプレイ
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