2007年04月29日

GUNSLINGER GIRL 8巻 相田裕〔著〕

Gunslinger girl 8
Gunslinger girl 8
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相田 裕


物語の中心は、前巻に引き続きアレッサンドロとペトラの2期生コンビ。
今巻では、どちらかというとサンドロの過去に焦点があてられてます。なぜサンドロが赤い髪を避けて欲しいと思ったのか、とか。
2人の関係の変化が面白い巻でした。

◇あらすじ
アレッサンドロはかつて公社の公安部に属していた。そもそも無職のプーだったサンドロを見出し、公安部に入れたのが、公安部きっての凄腕工作員ロッサーナ。幅広い知識を擁し、サンドロ以上の人間観察眼をもつロッサーナにサンドロはだんだん惹かれていく。
しかしある日唐突にロッサーナは姿を消した。

そして現在。
公安部から作戦部に移り、ロッサーナから受け継いだ知識を使って仕事をしているサンドロに、公安部時代の上司が呼び出しをかける。
呼び出された先で、サンドロはロッサーナの変わり果てた姿に再会する。

◇感想。
ロッサーナかっこいー。

ロッサーナってサンドロに対してはわりと最初から素で接してるっぽい感じがありますね。
人間関係の構築に長けているはずの彼女が、サンドロに対してだけはその距離感を掴みかねてずかずかふみこんでしまったりとか。
初見でそれこそ波長があうって感じたせいでしょうか。

あとペトラが楽しい。
サンドロがそう育ててるからだし、精神的縛りも1期生より緩いからなんだけど、表情は豊かだし欲求はあるし。色々考えますしね。人間として育ち直してるっていう感じかな。

44話の、サンドロの家での2人のやり取りとかすごい好きです。
条件付けの縛りに抵抗して担当官に「反抗」する。担当官を「傷つけようと」する。自分がサンドロを「好き」なのは条件付け以外の部分でなのだと証明するために。

縁起でもない話ですが、ペトラはサンドロが死んでしまっても精神が壊れないで済むかもしれませんね。

◇サンドロとペトラの関係
公社では義体の少女と担当官の関係を「フラテッロ(兄弟)」と呼び現してましたが、このペアの場合はむしろ「相棒」とか「相方」の方がしっくりきますね。というかこの2人が話の中心になってから「フラテッロ」って言い方しなくなりましたね。年齢的なことを考えると、この2人のほうがよっぽど「兄弟」らしいんですが(笑)。

でもサンドロ自身がそういう関係をペトラに望んでない感じですもんねー。
ペトラはペトラで、サンドロに対して献身的ではあるけど自主性があるというか。それが2期生のコンセプトであるんですが。

◇ペトラと1期生の義体との関係
こちらも面白いです。
担当官が好き、ということについての見解の相違が面白い。

1期生はヘンリエッタが典型的なように、義体として『生まれた』瞬間から担当官を全面的に好き、相手のどんな欠点も否定しない、と考えるように作られてます(びみょーにそういう感じのしない子もいますが。トリエラとか)。
でもペトラは服従を誓う条件付けがありながら、その中でまっとうに担当官であるサンドロに恋をしている。……らしい。

すっごい個人的に、人を好きになるのに理由がある、ということには違和感があるんですけどね。
ヘンリエッタやリコのように盲目的すぎる「好き」とも違うんだけど、「○○だから好き」というのは「人間的に好もしい」であって恋愛の「好き」とは違うんじゃないかなーと。
何よりペトラの態度にそういう「○○だから好き」てものを感じないのですよ。サンドロの仕事に対する情熱への尊敬の念はあるんだろうなーとは思うんだけど。

ていうかペトラ、残酷。それは他の義体に問うていいことではなかったねー。

◇とりあえず
ペトラとサンドロはこれで一段落なのかな。
サンドロのほうもペトラを義体としてだけでなく見てくれるようになりそうだし。

次からは「一人目の義体」アンジェリカの話になるみたいです。なんか悲劇っぽい予告でした。
楽しみです。
タグ:ガンスリ
posted by ちく at 06:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミック
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