2006年05月04日

金色のコルダ 6巻 呉由姫〔著〕

金色のコルダ 6
金色のコルダ 6
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呉 由姫

6巻出ましたね。
この巻は、前巻の柚木の恋人成りすましからスタート。
コルダは「遙か」より発刊ペースが早い気がします。まとめ読みしてるせいでしょうか。

◇恋人になりすまし〜
さて香穂子が柚木の恋人になりすましたエピソードですが。
偽装のために香穂子を引き寄せて頭にキスとかしちゃう柚木。照れずにそういうこと出来る高校生ってどうよ?と思いましたが、それより小学生にしてそつなく女の子に気を遣えることの方が大問題って感じでした。
つか、礼乃に「どこがいいか」と聞かれて悪い所しか出てこない香穂子、ナイス。

まぁなんだかんだで、一応礼乃が引き下がり、問題は一件落着します。
が、そこまで。
柚木が参戦するかは微妙って感じでした。しないかもしれませんね。

◇火原、恋情を自覚
で、柚木問題はそこまで。唐突にお話変わって火原の話です。
休日偶然公園で出会った香穂子と火原。火原は公園にバスケをしに来てて、香穂子の前で軽い怪我を負う。以前「小さな怪我でも演奏に響く」と月森に聞かされた香穂子、あわてて火原に手当て。その一連の動作で火原が恋愛感情を自覚。

という流れ。
火原の怪我を見た香穂子が、以前月森に言われたせりふをそのまま火原に言ってます。香穂子にとって月森のセリフはそれくらい衝撃的だったわけですが、それで火原が心惹かれたっぽいところが哀れ。てか、ふつうに一瞬勘違いするセリフですよね。あれ。
あ、恋心を自覚した瞬間の火原のアップはけっこうイイ感じの表情です。

◇で、この巻一番の見せ場へ。
王崎の頼みで、コンクール参加者の中から火原、月森、志水、そして香穂子の4人が子供音楽教室?のお手伝いに行く。
四重奏演奏をしたり、子供達に弦楽器のひき方を教えたりと楽しく過ごす(多分)4人。
しかし撤収時、回収し忘れたヴァイオリンを取りに行った香穂子は、その場に1人だったこともあり初めて普通のヴァイオリンを弾いてみる。魔法の補助がないので当然ひどい音。それを、演奏姿もその後の自嘲も含めて月森に目撃されてしまった。

いつもと音が違う理由を尋ねる月森。答えられない香穂子。火原の乱入で一度会話が終ったものの、翌日弦が切れそうな勢いで練習している香穂子を見かねて月森が止めたことで再開。
香穂子は月森の追及を逃れようとあれこれごまかすが、月森に、そのごまかしの態度でコンクールに参加していること、つまり「音楽に対する姿勢」を問われ言葉を失う。
何も答えない香穂子に月森は「君を認めることは出来ない」と切り捨て、その場を去る。

いやー、一気に面白くなってきました。
やっぱ秘密は漏れてナンボですよねーー! しかも秘密ってやつは漏れかける時が一番おいしいんだ。うひゃほー。

ちょっとまじめに。
もともと香穂子はかなり軽く考えてこの「不正」に乗ってます。これはリリなんてわけわからない生物?に絡まれ無理やりスタートしたからしょうがないですが。あのスタート切っといてマジメになれってそりゃ無理だ。

で、実際にその世界に踏み込んでみて、最初は面白いわけです。いろいろ見たことも聞いたこともないことばっかりで、それを吸収することに夢中になっちゃう。そして自分がどんなに危うい足場の上に乗っかってるのかさえ忘れちゃう。

普通のヴァイオリンを手にした時、香穂子は自分がそれなりに引けるつもりだったと思います。でも結果は当然ひどいものでした。コンクールに出るどころの騒ぎじゃない。
思いっきりどん底ですよね。魔法のヴァイオリンではいい音出てただけに、余計。
自分がどういう不正の片棒を担いだのか、痛感したんじゃないかと思います。

で、それだけでなくて、その姿をよりによって月森に見られてしまう。
他のキャラの方がまだましだったかもしれません。たとえば土浦なら一度は怒っても真摯に話を聞いてくれそう。火原はなんかもうベタ惚れっぽいから、とまどっても受け入れてくれそう。志水は気にしなさそう。柚木は……いい利用法を考える、のかな。いいネタが手に入ったっつってコンクール自体に何か仕掛けるかも? 金森はすでにその辺知ってそうなんで問題なし。
まぁとにかく、よりによって月森です。音楽やヴァイオリンに対してやたらめったら真剣な奴です。しかもそれでいて妙に繊細な奴です。そしてあんまりうちとけて話すタイプじゃありません。どうしようってなもんです。

もしもここで火原の乱入がなければ、香穂子ももっと楽だったかもなーと思います。あの真摯さでずーっと月森に責められたら、香穂子も魔法のヴァイオリンのこと言っちゃったと思うんです。
でも、間をおいてしまった。
一度真実を告白し損ねてそれを撤回する間もなく時間がすぎてしまうと、もうどうにもできないですよね。気持ちの上でも。だから2度目に月森に追及された時も、黙る以外できなかった。以前一度告白のチャンスを逃しちゃってるから、余計に重いんです。

月森の方も複雑なかんじです。
なんか、ただ香穂子を責めてるわけじゃないんですよ。香穂子のことをコンクールの好敵手、くらいには認めてる気配があるんです。こんな事態になっても。それこそ「音楽に対する姿勢」という点で。
だから月森が聞きたかった言葉は「自分は音楽が好きだ」という気持ちの表明だったんじゃないかなと思っています。

ここ、いい運びだなぁと思いました。すごい好きです。実はこの辺りをLaLa本誌で読んで、「コルダ面白そう」と思って大人買いに走りました。うん、楽しみだ。

◇余談ですが
だんだん志水のギャグ絵率が高くなってるような。せっかく天使のような容姿、のはずなのに、ギャグな省略絵の方が志水らしくって落ち着いちゃいます。だめじゃん。

◇特別編
あとこの巻には特別編が2編収録されてます。
一つはLaLaについてたドラマCDのコミック化、もう一つは土浦の近況?
コミック化の方はドラマCDから一部分だけを絵にしたような感じ。絵にして面白い部分を抽出、てところでしょうか。最後の志水の靴の話がばっさり切られてます。
土浦の近況は、「えー?“勘弁しろよ”なの?」が感想のすべて。両方のいいとこ取りは出来ませんね。

◇あと作者さんの昔の読みきりが収録。
タイトルは「Another World」。
これ読んだ覚えがあるなあ。てか絵に見覚えがあります。けっこう昔の作品ですよね。
こうしてみると、作者さん結構絵が変わってますね。昔の方が全体的に童顔。

次巻は今年の秋ごろの予定だそうです。早くても11月くらいと踏んでたんですが、それより早めになるのかな? アニメ化もするらしいのにハイペースです。

◇既刊

ファータのリリをうっかり見てしまったために、音楽コンクールに引っ張り出されることになる香穂子。→感想


第1セレクションへむけて色々準備編。→感想


第1セレクション開演!
そして終了と同時に参加者強制合宿へ。→感想


柚木本性現す。
そして日野・土浦・火原にめっちゃ振り回される月森w→感想


波乱の第2セレクション開演。
王崎登場。そしてなぜか柚木の恋人役に納まる香穂子。→感想


posted by ちく at 23:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミック
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