2010年03月21日

烙印の紋章2 陰謀の都を竜は駆ける 杉原智則〔著〕

やったあ続いた―――!
というのが最初の感想です。
よかった。ほんっとうによかった!

烙印の紋章〈2〉陰謀の都を竜は駆ける (電撃文庫)烙印の紋章〈2〉陰謀の都を竜は駆ける (電撃文庫)

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元剣闘奴隷オルバが、大国メフィウスの皇子ギルにすりかわり、己の復讐を達成すべく周囲に策略を仕掛けていくシリーズの2作目です。

◇あらすじ
古巣であった剣闘士たちを近衛兵という形で仲間(というには微妙ですが)に引き込み、王子の振りをしたまま初陣を無事制したオルバ。
今回はビリーナ姫の出身国ガーベラから、リュカオンの友人にして策略家の美形ノウェ・サウザンテスが登場。ガーベラの平和のためならビリーナ姫の命を利用することさえ辞さないというアレっぷりなノウェの仕掛ける巧妙な策略を、オルバは粉砕することが出来るのか?

◇感想
この巻ではオルバが二つの立場―――皇子ギルと元剣闘士で現近衛兵のオルバ―――を、オルバがガンガンに使いこなしてことにあたっていきます。使い分けながらどんどん真相に迫っていく手際は見事というほかないのですが、逆に、頻繁に立場を入れ替えてたくさんの人に接していくために、オルバはだんだん自分のことがわからなくなっていってしまいます。

オルバの自我というかアイデンティティは、故郷の村を焼いたオーバリーへの復讐、に立脚しています。少なくとも本人はそのつもりです。
だけどその目的を達する為には、同じような痛みを抱えている剣闘士達に対して裏切り者にならないといけない。自分の経験を剣闘士パーシル達に語りながら、その声を遠いことのように聞くシーンが圧巻です。
オルバの魅力ってここだと思います。冷静で有能な策略家でありながら、内心が時々ひどく脆い。けどその危うさが魅力なのです。このへん、シークの言葉に大いに共感します。

それにしても、ノウェが策略を仕掛けている、と気づいて真っ先にビリーナの立ち位置を見極めに行くとか、で、違うらしいとわかってほっとするオルバがすげー可愛いですw もうオルバとビリーナのダンスシーンとか甘々です。お前実は最初からビリーナ好きだろう!?
というかですね、オルバとビリーナってなんだかんだいって、ものそい相性いい気がします。性格とか考え方の傾向とかじゃなくて、なんていうか、リズムがあってる。
だいたい二人とも思考が根っからの戦闘民族ですからね。方法は違えど根っこはおんなじなんですよ。
……してみると、『本来の』ギル皇子が相手じゃなくてよかったよね、ビリーナ。

posted by ちく at 03:40 | Comment(0) | TrackBack(1) | ライトノベル
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烙印の紋章3 竜の翼に天は翳ろう 杉原智則〔著〕
Excerpt: 元剣闘奴隷オルバが、大国メフィウスの皇子ギルにすりかわり、己の復讐を達成すべく周囲に策略を仕掛けていくシリーズの3作目です。
Weblog: 雑文書庫
Tracked: 2010-03-22 23:46

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