2009年12月15日

オタクホスト桜木玲音の災難 佐々木禎子〔著〕

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夜は中堅ホスト、それ以外の時間はすべてオタク。せっかくの美貌がいろいろ残念なホスト(26歳)と、やはり筋金入りの変人な友人とホスト仲間とが繰り広げる微妙にへたれなコメディです。

◇あらすじ
桜木玲音(源氏名)こと板倉直樹(本名)は新宿のホストクラブ「DROP」の中堅ホスト。26歳なのでそろそろ自分の店を持ちたいなんて考えている。ただし本人は超重症のオタクで、持ちたい店もコスプレホストクラブだが。
そんな玲音に、ある日後輩で玲音をライバル視している沢渡から相談事を持ちかけられる。どうやら沢渡の客の一人が売掛金を払わずに逃亡したようなのだ。お人よしの玲音はつい引き受けてあれこれと探ってみるのだが……

◇感想
最初から最後までおかしい。
まず主人公が上から下までおかしい。
休日はイベントでフィギュアをあさってたり、ともうお前一昔前ならアキバでリュックに数本ポスターさしてたろ、という立派なオタク。
仕事の方でもこっそりこんな調子で、源氏名をシャアにしようとして上役に「人間の名前にしろ」と怒られ、しかたなく幼女を愛でる殺し屋(の映画)の名前にしたり、「桜木」という名前に反応してくれるお客さんが来てくれることを毎日期待しながら仕事してたり、ホストとしてのテクニックは全て恋愛シミュで習得したと豪語してたり。あげくに姫(玲音の勤めるホストクラブにくるお客さんのこと)に口説かれると「自分は2次元の女の子のほうが好きだから」と断っちゃう! いいのかそれいろんな意味で!
それでも、ホストとしてちゃんと身だしなみを整えられる、というこの一点が彼をとりあえずホストたらしめてるんだろうなあと思います。オタ仲間でも時々きれいな顔した野郎いるけど、ここでつまづいてるものなあ。
ところでせっかくの玲音という名前。もし「これ、(serial experiments)Lainですか(映画の)レオンですか」と聞く姫が現れたら玲音はどう反応するんでしょうw

他の登場人物、特に玲音のオタク仲間達はみんな常時こんな調子で、一応立派な本業はあるんだけど誰も彼もディープ。中には実質的に大活躍なのに1度も本編に顔が出なかったキャラもいるくらいです。
濃さではホスト仲間もかなりのもので、一時期ネットを席巻した某「メンズ○。○○」がそのまま間違った方向に具現化しちゃったような奴とか、会話がとんちんかんすぎとか、元ストーカーとか、ろくなのがいません(ほめてます)。特に一人○。○○野郎は作中にどんどん進化してってます。もう彼がどこに行っちゃうのかきっと誰にも分かりません。

そんな彼らが巻き込まれるネタは、どれもそれなりに重いものがあるはずなんですが、そういう重さをちらっと見せながらも結局ぐでぐでになっていってしまうのが彼ららしいというか、むしろ玲音らしいというか。

作者さんご本人は、普段はBL畑でご活躍なのだそうです。で、BLでないこのレーベルに呼ばれたので「私が自力で思いつかないようなネタをかいてみたい」とご希望されたのだとか。……どうもそのあげくにすっかりギャルゲエロゲに染められちゃったように見えるんですが気のせいかw

続編があるといいなあ。期待してます。
posted by ちく at 23:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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