2009年12月03日

これがマのつく第一歩! 喬林知〔著〕

これがマのつく第一歩!
これがマのつく第一歩!
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喬林 知〔著〕

聖砂国編2巻目。
小シマロンの少年王サラレギーと共にいよいよ聖砂国上陸、の巻です。

◇あらすじ
今巻も多次元中継状態。

まずムラケン。
渋谷家へ行き、渋谷兄が地球の魔王であるボブだとわかる。
有利の事情を話し、ボブへの協力を求める。それでなぜかどこぞのビル屋上の池に潜ったり。

次にヴォルフ達小シマロン居残り組。
「海のお友達」号艦長サイズモアの活躍でヴォルフラムもギュンターも助かったものの、いまだ状況は不明。妙に彼らに協力的なアーダルベルトが暗殺の首謀者マキシーンを王城の牢から盗み出し、それをギーゼラがアニシナ特製ヤバい薬で自白を強要。結果、サラレギーはテロのことを知っていて、自国内の反サラ組織あぶり出しのため有利を囮に使ったことがわかる。
ヴォルフの指揮で有利を取り戻す捜索隊を編成。それにアーダルベルトも加わることに。
ちなみにマキシーンはアニシナの薬のせいで精神が幼女化。こええ。

さて有利。
親しげながらも息苦しいサラとの同居生活に辟易しつつ、船内を元気に走り回る毎日。そんな航海中、有利はボロい身なりの神族の娘と出会う。それをきっかけに、この船の船底に神族の奴隷が積み込まれていること、小シマロンでは聖砂国から来る神族の難民が珍しくないこと、そこから子供だけ抜き取って残りは聖砂国に送り返していることを知る。

そうこうするうちに船は聖砂国近くの難所へ。
初の難所越えに対処しきれない貨物船の操舵手達を見たコンラッドは奴隷の中にこの海域を知る者がいないか探しに行く。それについていく有利。無事ソレらしい人を見つけて操舵室に戻る途中、有利はコンラッドに船から突き落とされた―――

◇感想
波の渦巻く海域に有利が突き落とされた、しかもよりによってコンラッドに、というのにびっくりしました。だってコンラッドですよ。今は敵味方に分かれてるとはいえ、それでも有利を何かとつい気遣っちゃうコンラッドですよ。さすがに命の危険があるようなことをするとは思わないじゃないですか。

とはいえ。読者にはコンラッドの行動の理由は分かってるんですけどね。
たしかにこの状況で一番安全なのは地球だよねーと。
でもコンラッドはそこで弁明しない。結局地球に戻すのは失敗したわけだし、コンラッドは何らかの理由で有利に親しくしちゃいけないみたいだし。であいまいな態度とってりゃそりゃーヨザックも怒ろうってもんです。

キレたヨザックを制止する有利の台詞が好き。
「その人は小シマロンの護衛で、大シマロンの使者だ」

そしてコンラッドに対し、自分の手のものが無礼を働いたと謝る。王として。

有利立派になりましたねー。
本人はよくヴォルフラムの成長振りに驚いてるけど、実際有利と出会ってからのヴォルフの成長は目を見張るものがあるけど、有利だって王としてちゃんと成長してってます。ゲームのマ王で斎賀みつきさんが「有利とヴォルフは一緒に成長していく」なんてコメントをしてましたが、まったくその通りだと思いました。

それにしても、有利は奴隷を聖砂国に送り返すことを怒るんですね。
私は汚れきっちゃってますんで、サラレギーのとった政策の方にむしろ同調しちゃいます。だってかわいそうでは国は生きていけないし。「むやみに生き物を拾っちゃいけません」てこと。
小シマロンの国力は分からないけど、難民を来るだけ受け入れられるほどではないと思います。だいたいひっきりなしに来るわけだし。それ全部手厚く保護してたら、自分の国が破綻しちゃう。

ほんと、ずーっとこのシリーズ読んでて一番不思議なのがそこです。
眞魔国って、有利のわがままを全て許容しうるほど豊かなんですかね?
スヴェレラで強制労働についてた女性達を連れ帰った時といい、被災したカロリアの支援といい、金喰いでしょ、端的に言って。
「大脱走」の時にグウェンが「華燭に走らんのか」みたいなこと言ってましたが、まさしく今の有利は華燭に走ってるわけです。ご覧の通りって感じで。グウェンは現状をどう思ってるんでしょうね。ちょっと聞いてみたい。
posted by ちく at 09:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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